おすすめのカメラアクセサリー(デジタル一眼EOS80Dを例に初心者向けに解説!)

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勇気を出していいカメラを買ってみた!
でも、他に何をそろえるべきかよくわからない、なんてことはありませんか?

今回は、デジタル一眼初心者の方にも参考にしていただけるよう、「なぜそれが必要なのか」という理由にもしっかりと触れつつ整理していきます!

必需品といえるようなアクセサリーから少し進んだ撮影を可能にするアイテムまで、色々と紹介していきたいと思います。

はじめに

これからアクセサリーを探す方の参考になるよう、以下のように購入の判断に使えそうな情報を極力書くように意識して紹介していきます。

  • なぜそのアイテムが必要なのか、という理由
  • 自分がそれを購入した/まだ購入していない判断材料
  • 用途を選ぶ場合、どんなカメラの使い方をする人におすすめなのか
  • いくつも商品がある場合、どうやって選べばいいのか

また、アクセサリーの購入判断自体はどんなカメラを購入する方にも基本的に共通するように意識して書いていきますが、商品の具体例もあった方がイメージが湧きやすいと思いますので、自分が持っているCanon EOS 80Dで使えるアイテムを例に紹介していきます。
(レンズはEF-S18-135mm F3.5-5.6 IS USMの想定で商品紹介しています)

なお、EOS 80Dがどんなカメラかについては「機材紹介 – Canonの中級デジタル一眼レフ EOS 80D EF-S18-135 IS USM」の記事にて紹介しています。

機材紹介 - Canonの中級デジタル一眼レフ EOS 80D EF-S18-135 IS USM
ブログに掲載している写真の撮影にも使用している、僕のメインカメラCanon EOS 80Dについて紹介してみます。 発売からある程度経ちましたが、中級デジイチとして僕には必要十分なスペックを誇る愛機です!

以下、必需品なのかプラスアルファの便利グッズなのか、などがわかるよう、個人的に考える必要度ごとに整理していきます。

アイテムによってはある程度丁寧に説明していますので、わりと長くなっています。必要に応じて、画面の端に表示されている「トップに戻る」ボタン(矢印みたいなアイコン)や目次を活用しつつ見ていただければと思います。

必要度★★★★★ 絶対に購入しておくべきアイテム

SDカード…カメラとセットで購入必須!

はい、これがないと始まりません。
カメラ本体だけ購入しても、撮影した写真のデータを保存することができず、使い物になりません。
(カメラ本体に保存できるケースもありますが、せいぜい数枚程度)

容量(規格)について

SDカードは、容量によって規格が違います。

  • SD…~2GB
  • SDHC…4~32GB
  • SDXC…64GB~

最近のカメラだとどれにでも対応していると思いますが、中古で購入した方などは、メーカーの商品紹介ページにある「仕様/スペック」とかを見ると、「記録媒体」みたいな項目があって、そこに対応する規格や容量が記載されていると思います。
(他の選択基準についても同様)

今からSDカードを買うなら、ラインナップやコストパフォーマンスを考慮すると32GB以上のカードが主な選択肢だと思います。

ふつうに写真撮るだけなら32GBあれば十分だと思います。

ここでは詳しく説明しませんが、RAW撮影というキーワードにピンときて、RAW撮影を積極的に使っていきたい人や、動画撮影も頻繁にやりたい!という人は64GB以上のカードの中から選ぶといいでしょう。

転送速度について

転送速度については、最近色々と規格が増えてきていてややこしくなっています……。
規格団体のサイトに詳しい解説がありますので、詳しく知りたい方は参照してみてください。

スピードクラス規格/動画撮影のための規格 | SD Association
カムコーダー、ビデオレコーダーおよびビデオ録画機能を備えたSDホスト機器は、「スピードクラス」「UHSスピードクラス」「ビデオスピードクラス」に準拠した手順で書き込む事で、SDメモリカードでの確実なビデオ録画が可能に。

とりあえず初めの一枚の選び方としては、個人的にはざっくりと以下の基準で選んで、使い倒してみて具体的な不満が出てきてから、より高性能なものを選べばいいと思います。

  • 写真メインならClass10対応を確認
  • 動画をがっつり使う予定ならVideo Speed Class V30(以上)対応を確認

また、速度に関しては、UHS-Iとか別の規格もあったりします。
それぞれ、ご自身で使用されるカメラの仕様を確認し、どの規格に対応しているかを確認してからカードを購入されることをオススメします。
(SDカードがUHS-Ⅱなのに、カメラがUHS-Iにしか対応していないと正常に動作してくれません。SDカード側に記載されている様々な規格が、カメラ側の仕様として書かれているかを確認しましょう)

メーカーについて

ネットなどを見ていると、なんとなく以下の傾向があるようです。
(品質に関しては、あくまでネットでの評判だけですので、真偽のほどは確かではありません)

  • 安さを求めるならTranscend(トランセンド )
    ※ただしデータ破損の可能性は少し高いとの評判
  • 品質を求めるならSanDisk(サンディスク)や東芝
    ※ただし容量あたりの価格はTranscendより割高

こまめにバックアップをとるのが苦でなかったり、万が一データが消えたら仕方ないと割り切れるならTranscend、多少割高だとしても少しでもデータが消える可能性が低い方がいいならSanDisk(サンディスク)や東芝を選ぶ、といった感じでしょうか。
ちなみに、僕自身は幸い、SDカードでハズレをひいてデータが消えたりした経験はないですね。

購入枚数について

個人的には、とりあえずSDカードは1枚でいいと考えていますが、データ破損や紛失に備えて、複数枚で運用する方がいいという意見もあります。

以下のように判断してみたらいいかと思います。

  • データ破損や紛失など、可能性の話を恐れすぎても仕方ないし、例えば複数枚を旅行中に差し替えて使うみたいなことをするとその方が紛失しそう
    → 1枚で運用
  • せっかく撮った写真のデータが消えてしまう可能性や、旅行中などに想定以上に容量を使用してしまった時のために、常に予備は持っておきたい
    → 複数枚で運用

 

というわけで、まずはカメラとセットでSDカードを選びましょう!

必要度★★★★☆ ぜひ買っておくべきアイテムたち

液晶保護フィルム(保護シート、保護ガラス)… 転ばぬ先の杖!

最近のデジタル一眼は、ミラーレスであろうと一眼レフであろうと、スマホみたいな感じでタッチ操作可能な機種がほとんどです。

また、ストラップで首からカメラをぶら下げていると、ふとした拍子にカメラをどこかにぶつけたり、カバンとカメラの液晶がこすれたりすることも多いと思います。

そうしたときに、液晶本体に傷がついてしまうのを防ぐ保護フィルムを使用していると安心ですし、万が一傷がついても、保護フィルムであればそれだけを貼りかえることができます。

タッチ操作の際に感度が悪くならず、液晶画面の見やすさを損なわないような保護フィルムであれば、ほとんど貼っていることを忘れてしまうくらいストレスなく使用できます。
kenko(ケンコー/ケンコー・トキナー)やhakuba(ハクバ)の製品が実績もあり安心して使用できると思います。

また、特に一眼レフタイプ(EOS 80Dもそうです)だと、カメラの設定を示すサブ液晶(コントロールパネル)がついていたりします。
kenkoやhakubaから出ている、そのカメラにあった専用フィルムを購入すれば、サブ液晶の分のフィルムもちゃんとついてくるので安心です。

レンズ保護フィルター … あると安心!

液晶に続き、こちらも保護系です。
デジタル一眼だと、どうしてもレンズが出っ張っていることもあり、どこかにぶつけてしまったり、被写体に触れてしまったり、間違って手で触ってしまったりしやすいです。

レンズも交換するとかなりお高いので、転ばぬ先の杖で保護フィルターを装着しておくと安心です。

保護フィルム自体も、一見ただの透明なカバーの割にはそれなりにお値段しますが、レンズを傷つけてしまう危険性を考えると、着けておくことをおすすめします。

また、「傷つけてしまうことを恐れてせっかく買ったカメラを持ち出す機会が減ってしまう」ことが何より勿体ないことなので、精神的に安心してカメラを使い倒すためにも、ぜひ購入しておく方がいいと思います。
(液晶保護フィルターについても同じことが言えます)

目に見えて何か機能をアップさせるわけでもないのにお高い買い物に感じるかもしれませんが、質の悪い保護フィルターを使用すると、せっかく高画質なカメラの性能を損なう可能性がありますので、信頼できるものを購入しておくようにしましょう。

こちらも、kenkoやhakubaなどが安心かと思います。

使用するレンズのサイズと、購入するフィルターのサイズが同じであることを必ず確認するようにしてください。

レンズキャップホルダー … ぜったい便利!

デジタル一眼の場合、レンズ交換式になっており、レンズの先端には取り外し式のレンズキャップがついています。
このキャップ、外した後失くしそうになったりしませんか?

キャップホルダーをストラップに取り付けておくと、外したキャップをホルダーにつけておけるのです。

レンズキャップホルダー レンズキャップホルダー(使用イメージ)

外したキャップをどうしておくか困っているそこのあなたは、絶対にホルダーを買っておくと便利ですよ!!

僕は和湘堂(わしょうどう?)というメーカーのをAmazonで購入しましたが、このメーカーの製品の場合、以下のようなサイズ展開でした。

  • Sサイズ…40.5mm、49mm、62mmに対応
  • Mサイズ…43mm、52mm、55mmに対応
  • Lサイズ…52mm、58mm、67mmに対応
  • LLサイズ…72mm、77mm、82mmに対応

ただのホルダーですし、Amazonでレビューとか見てあまりにも酷そうでなければ、どのメーカーのものでもいいと思います。
レンズのサイズだけしっかりと確認しておくようにしましょう。

写真の質やカメラ本体に直接影響があるアクセサリーではありませんが、カメラを使用するうえでのストレスを結構軽くしてくれて、かつ価格もお手頃に手に入るため、ぜひ買っておくことをオススメします。

必要度★★★☆☆ あると便利/少し凝った撮影ができる!

レンズフード … 意外な効果も色々!

無くても困らないアイテムでもあるレンズフードですが、個人的には必要度★★★★☆にしてもいいかと迷うほど。

その効果はざっくりと以下の4つ。

  1. レンズをぶつけないように守る
    ガラス越しの撮影やフェンスなどに近づいて撮影する際、誤ってレンズをぶつけたりする可能性があります。レンズ保護フィルターを装着しているとはいえ、傷はつけたくないもの。フードを装着していると、その危険性を低くすることができます。
    また、小雨などからも多少なりとも守ってくれたりもします。
  2. レンズを誤って触ってしまわないように守る
    上記1番の効果に近いですが、誤ってレンズを触って指紋をつけてしまったりする可能性を軽減することができます。
  3. ガラス越しの撮影時の映り込みを軽減する
    ガラス越しに撮影する際、ガラスに反射した、本来撮影したくないものが映り込んでしまうことがあります。フードを装着していると、うまく影を作ってくれて、反射を抑える効果があります。
  4. 光の映り込み(ゴーストやフレア)を軽減する
    撮影時、光がさす方向によっては、光の粒が写ってしまったり(ゴースト)、写真の一部が白くなったり(フレア)することがありますが、フードによってレンズに入る光を遮ってやることで、ゴーストやフレアの発生を抑えることができます。

本来のレンズフードの役割は4の光の映り込みを防ぐことにあるのですが、特に初心者に対してレンズフードをおすすめする理由としては、上に書いた順番に優先度が高いです。笑
せっかく買ったカメラを宝の持ち腐れにしないために、まずは少しでも安心して、「気軽に持ち出せる存在にして使い倒す」のが一番いいと思うからです。

使用しない時には、反対向きに装着すればいいので、収納時などの邪魔にもなりません。
(下の写真、撮影が適当だったせいで、ホワイトバランスが変わってカメラ本体の黒が印象違っちゃってますね……笑)

レンズフード レンズフード(未使用時)

純性品が一番安心ですが、ただのプラスチックといえばただのプラスチックですし、直接画質に影響を与えるものでもないので、サードパーティ製の互換品でもそんなに問題ないように思います。

ブロワー … お手入れしてるとカメラマン気分?

レンズなどにホコリがついた際など、日常のお手入れに使用するアイテムです。

丸い部分を握ると空気が出るので、シュッシュとやって埃を飛ばして掃除します。
先端にやわらかいブラシがついているタイプだと使い勝手がいいです。
ブラシでレンズを掃除するのは傷つきそうで気が引ける方でも、カメラ本体の細かい部分を軽く掃除したりと何かと使い道はありますし、ブロワーとセットになっていると場所も取らずに済みます。

そこまで高くないお掃除アイテムなので、まずは見た目や色が気に入ったものを選んでとりあえず買ってみて、使っていくうちに何かこだわりポイントが出てきたらそれを条件に改めて探してみるくらいでいいかな、と思います。
ブロワーの種類で悩むより、掃除の基本は「掃き掃除+拭き掃除」で、カメラでもそれは同じですので、ブロワーだけでなく後述するクリーナーとセットで購入することを念頭において検討していただくといいでしょう。

カメラ用品メーカーのものでもそんなに高くないので、(後述するクリーニングセットなどでの購入を前提としなければ)とりあえずhakubaやkenkoのブロワーを買っておくとハズレはないかもしれません。

クリーナー … 定期的なお手入れも大切!

基本形は液体クリーナー+布製クロス

いくら気を付けていても、レンズに指紋がついてしまったり、水しぶきが飛んだりしてレンズに汚れが付着することは避けられないでしょう。

長く大切にカメラを扱うために、クリーナーを用意しておくと安心してお手入れができて便利です。
メガネ拭きなどで代用したりもできなくはないですが、やはり専用品だと精神衛生上も安心して使用できるかと思います。

こちらもブロワーと同様、そんなにお値段の高いものではないですし、一度購入するとわりと長い間使えるので、まずは一番容量の少ないものでいいので、クロス(布)の付属したクリーナーをひとつ買っておくといいと思います。
カメラ用品メーカーのものがやはり安心かと思います。

クロスは乾拭き用にして、液をつけるものは毎回変えたい、みたいな場合には、クリーニングペーパーを使用する手もあります。

気軽に使いたい場合は使い捨てタイプ

もしくは、いちいち液を布につけたりするのが面倒な方は、使い捨てタイプのクリーナーなんかもあったりします。
こちらは、ウェットティッシュみたいな感じのクリーナーで、1回分ずつ個包装されています。

これ一本を持ち歩くならレンズペン

僕の場合は、気が向いたときに家でお手入れする感じなので、上に紹介したような「拭き掃除」なイメージのクリーニンググッズを使用していますが、普段から持ち歩いて、「汚れに気づいたらすぐにその場でキレイに」という形での使用なら、レンズペンというアクセサリーもおすすめです。
(クリーナーに比べて少しお値段かかりますが)

レンズペンは、ペンの片側にクリーナー、もう片側にハケ(ブラシ)がついたもので、ある意味一本でブロワーとクリーナーを兼ねているとも言えます。
レンズフィルター用、液晶画面用など、いくつか種類がありますので、もしレンズペンを購入する際は用途に合わせて間違わないようにご注意ください。

結局どんなクリーナーを選ぶのがいいの?

どんなタイプを選ぶのがいいのか、という点では、まずは液体を含んだ状態で清掃する「湿式」か、液体クリーナーなしでふき取りだけを行う「乾式」かどちらを取るか、から決めるといいと思います。

クリーナーを使用する湿式の方が、特に油脂などの汚れを取る力は強いです。
代わりに、手軽さでは乾式に少し劣ります。

一方乾式は、レンズペンの見た目からもなんとなく雰囲気がわかるように、とても手軽に使用することができます。
欠点は、洗浄力に少し劣るのと、湿式より少しレンズを傷つける可能性が高いといえなくもない、といったところでしょうか。
(ちゃんとしたレンズペンを使って、かつ先にちゃんとゴミをはらっておけばそこまで気にすることもないと思いますが)

とりあえず1つを手に入れるのであれば、しっかりと清掃できる湿式をまずは購入しましょう。
出先でもすぐに掃除したい場合や湿式の中でも手軽に使いたいなら使い捨てタイプ、使い捨てがもったいないと感じるなら液体クリーナーを購入するといいかと思います。

まずは湿式でお手入れを初めて、出先でも気になった時にすぐ、こまめに掃除したいならレンズペンも追加で購入するといいと思います。

どんなタイプのクリーナーがいいかわからないからとりあえず一通り使ってみたい、という場合、有名カメラ用品メーカーのものではないですが、お安く色々入ったものも出ているみたいです。

カメラバッグ … いつでもカメラを持ち歩こう!

せっかくのカメラなので、色んな所に持ち出してたくさん写真を撮りたいものです。
そうしたときに必要になってくるのが、カメラを収納する手段。

天気がいい日に近所をお散歩するなら、ストラップで首からカメラをぶら下げたままでもいいかもしれませんが、少しでも出かけるならちゃんと収納できる手段は持っておきたいところ。

ただ、バッグに関しては本当に人それぞれ好みがあると思うので、どんな形でカメラを持ち運ぶのがよさそうか、想像力を働かせながら選んでみてください。

カメラバッグ

まずはバッグタイプ。
普段、財布とスマホくらいしか荷物はなく、カメラを持ち出すときには荷物のほとんどはカメラが占める……といった方にはオススメ。
普段から色んな荷物を持ち歩いている方は、大きめのバッグを探したり、中が大きく仕切られている(気室が多い)ようなタイプを選ぶなどの工夫が必要です。

カメラ用に作られたバッグなら、クッション性もよくカメラに優しく、ポケットの構造などもカメラのアクセサリーを収納しやすいように作られています。

ブランド/メーカーとしては、カメラ用品も手掛けるkenkoやhakuba、manfrotto(マンフロット)、K&F CONCEPT(ケーアンドエフ コンセプト)、カメラバッグをはじめとしたケースメーカーのLowepro(ロープロ)、ファッションバッグでも有名なManhattan Portage(マンハッタンポーテージ)など幅広く選択肢があります。

タイプについても、メッセンジャーバッグやリュックなど色々あります。
普段、自分がどんなバッグを便利に使っているか考えながら選ぶといいでしょう。

インナーケース

「カメラ用のバッグはどうもデザインが気に入らない」
「せっかくだからお気に入りのいつものバッグを持って出かけたい」
と思いつつも、
「でもカメラを裸でバッグに入れるのは不安」
……なんて感じた場合、インナーケースがオススメです。

しっかりしたクッション材でカメラを保護してくれて、中についている間仕切りを利用して交換用レンズやアクセサリーもうまく収納することができます。

インナーケースの場合、デザインはあまり気にしなくていいと思うので、カメラ用品メーカーの商品を選ぶと安心かと思います。

カメラのサイズと、インナーケースを入れようとしているすでにお持ちのバッグのサイズをよく確認するようにしましょう。

カメララップ、ラッピングクロス

カメラ本体しか持ち歩かないし、インナーケースみたいに嵩張る(かさばる)ものはちょっと……という場合、カメララップもいい選択肢にはず!

風呂敷で包むみたいに、クッション性の高い布でカメラを包み込んで使うような形です。

包むのは面倒、という場合には、100円ショップとかにもよく売っているようなケースタイプも楽かもしれません。
……というか、僕は本当に100円ショップのを使っています。
イメージは以下の感じ。

こんな感じのケースにカメラを入れて、自転車乗りの間でも定番なメッセンジャーバッグTIMBUK2に入れて持ち歩いたりが多いです。

交換レンズなどを持ち歩くのなら適しませんが、カメラ本体だけをいつものバッグに入れるなら、カメララップやクッションケースは意外と使いやすいと思います。

三脚 … 星空や花火や滝の撮影にチャレンジ!

風景写真などに興味のある方に特におすすめなのが三脚!

星や滝など、シャッタースピードを遅くして撮影する必要があるシチュエーションにおいて、三脚はかなりの力を発揮します。

花火

例えば上の写真はEOS 80Dで三脚を使って撮影した写真なんですが、打ち上げの軌跡と開いた花とが両方写っているのがわかると思います。
こういった写真を撮ろうとすると、5秒とかそれ以上の間シャッターを開いている必要があります。

三脚があれば、そういった撮影をする際にもブレずに撮影することができます。

カメラの重量によって、どの程度しっかりした三脚が必要かが変わってきます。(Canonであればkissシリーズやミラーレスなのか中級機の80D以上の機種なのか、などによって変わります)

最大搭載質量や耐荷重など、表現は色々ありますが、どの程度の重さまで耐えられるかはちゃんと書いてあるかと思いますので、そのあたりの数値とパイプ径の太さによって、その三脚の安定度が決まります。

あとは自由雲台か3Way雲台か、クイックシューがついているか、アルカスイス互換か、など色々なポイントもありますが、まずはカメラ+レンズの重さの2~3倍くらいの耐荷重のものを選び、コストが許す範囲でパイプ径が太いものを選ぶと撮影上は問題なく使えると思います。
(三脚の持ち運びを車で行うのか、徒歩などで行うのかによって、三脚自体の重さや畳んだ状態でのサイズとのバランスも考慮しつつ検討してください)

これまでのアクセサリーで出てきたようなカメラ用品メーカーのkenkoやhakubaのほか、Gitzo(ジッツオ)、Manfrotto(マンフロット)、SLIK(スリック)、Velbon(ベルボン)、Really Right Stuff(リアリー・ライト・スタッフ)、HUSKY(ハスキー)など色々なメーカーが三脚を出しています。

色々と特性があったりするので、三脚選びも奥が深いです。

単焦点レンズ … 魅力的な背景ボケと明るさの世界へ!

一眼レフタイプ、ミラーレス問わず、せっかくのレンズ交換式カメラを手に入れたのであれば、色んなレンズを試してみてもいいと思います。

交換用レンズを探すなら、その楽しみを一番感じることができるのは単焦点レンズだと思います。
単焦点レンズは、その名のとおり単一の焦点距離(倍率/ズームが一切変更できないタイプ)のレンズですが、焦点距離を調節できない代わりに明るい(解放絞り値が大きい)ような特性があります。

特長は、例えば以下のようなものです。

  • 暗いところでも手ブレしづらい
  • 背景をしっかりとボカした撮影ができる

とくに感動が大きいのが背景ボケだと思います。

Kiss X2で撮影した牧場での写真

こちらは80Dではなくもっと古いKiss X2で撮影したものですが、鼻先だけにピントが合っていて、ほかはかなりボケているのがわかるかと思います。

レンズの規格にだけ注意して、CanonやNikonなどカメラ本体と同じメーカーのものや、タムロンなどのレンズメーカーのものなど、いくつかある選択肢の中から選んでみてください。

焦点距離など、いくつか選ぶポイントはありますが、お値段がお手頃なラインナップから選べば、そんなに極端に使いづらいことはないかと思いますので、まずは買いやすいところから一度手に入れて試してみてほしいです。

品質はわかりませんが、最近だとあまり有名ではないメーカーからではありますが、価格の安い商品も出てきているようです。

必要度★★☆☆☆ 使い方に合わせて買っておくもの

ドライボックス … アイテムが増えたら特におすすめ!

せっかく買ったカメラ、長く大切に使っていきたいですよね。
そんな時、ドライボックスがあると安心です。

……なら、なぜこんなに必要度が低いのか?
箱に入れるとその分カメラを持ち出すハードルが高くなるからです。

個人的には、せっかく買ったカメラで一番もったいないのは、「使うことなく仕舞いこまれたままになること」だと思うのです。
人間って予想以上に面倒くさがりなので、ちょっとしたことに思えても心理的なハードルは簡単に上がと思うんです。

箱から出してバッグに入れて、帰ってきたらまた箱に片づける。
簡単そうでも、意外と億劫だったりするのですよ、これが。

ドライボックスに格納するのは、レンズなどにカビが生えたりするのを防ぐ目的があります。
でも、レンズや本体の埃や指紋などの汚れをきちんと掃除して、定期的に撮影にカメラを持ち出していれば、案外カビが生えたりってしないものなのです。
なぜかというと、カビは埃などを栄養としており、日光に弱い性質があります。
そのため、清潔にしておき、かつある程度の頻度で撮影に持ち出して日の光に浴びさせてやっていれば、そこまで保管に気を使うことはないと思うのです。
(それよりも、気温差で結露などを発生させないように気を遣う方が重要です)

交換用レンズをそろえたりして、普段はあまり使わないけどいざという時だけ持ち出したい!みたいなアイテムが増えてきたときに考えるくらいでいいと思います。

僕はあまり考えずに購入してみたものの、まさに交換用レンズくらいしか普段は保管庫に入れていません。

湿度管理が重要ですので、もし購入する際は湿度計とセットで購入するといいでしょう。
カメラ本体や交換用レンズなど、収納したいものの大きさと、ケースのサイズを見比べながら必要な大きさを選んでみてください。

防カビ剤 … ドライボックスとセットで!

ドライボックスによってはセットで販売されていたりもしますが、せっかくドライボックスで保管するなら、カビ対策は万全にしておきたいもの。

極端に安いものでなければ、一定の効果は発揮してくれると思います。
(僕は写真にあるhakubaの防カビ剤を購入しています)

有効期限があるので、予備もいくつか購入しておくといいかと思います。

レリーズ … 星空や花火の撮影を思いのままに!

ある程度撮影に慣れてきて、星空や花火など、暗いところでの撮影を行うようになると、シャッター速度を極端に遅くしたいシーンも出てくるかと思います。

そんなとき、三脚とセットで力を発揮するアイテムがレリーズ!
カメラに触れることなく手元でシャッターを切れるレリーズがあると手ブレ防止にもつながり、シャッター速度や撮影タイミングも直感的にコントロールできて便利です。

インターバル撮影などの色々な機能が付いた製品も数多くありますが、まずはシャッターだけのシンプルなものでいいので手に入れてみるといいと思います。
実際、(値段がそこまで高くなかったので)多少制御機能が付いたものを買いましたが最終的には、本体の電池は抜いてしまって純粋なシャッター機能しか活用していません。笑

シャッターだけの製品であれば作り自体もシンプルですので、メーカー純正ではなくとも、極端に通販サイトのレビューが悪いものでなければ選んでもいいと思います。

有線/無線どっちもありますが、三脚に立てて記念撮影のシャッターを切りたい、みたいな用途がなければ、特にワイヤレスである必要もないでしょう。

予備バッテリー … たくさん撮るなら持っておくと安心!

EOS 80Dは、もともと付属しているバッテリーだけでもかなり撮影枚数は多いです。
初心者のうちは特に、ちゃんと事前に充電さえしていれば撮影にカメラを持ち出してバッテリー切れで困ることはないと思います。

ただ、たとえばキャンプで泊まりの場合など、いつ充電できるかわからないケースや、事前に充電するのを忘れたときの保険として、予備バッテリーをバッグに忍ばせておくと安心です。

Canon純正だと、LP-E6NというバッテリーがEOS 80Dで使われているバッテリーです。

ただ、純正バッテリーだと割とお値段も張るので、どうしても純正じゃないと気持ち悪い、みたいな好みが無ければ、互換バッテリーで十分です。
(2020/5/22追記 僕が購入したのはなぜかリンク切れになっているため、以下の商品は自身の購入履歴は無いものとなります)

必要度★☆☆☆☆ 目的が明確なら買ってみよう!

C-PLフィルター … 反射に負けず色彩鮮やかな写真を撮ろう!

例えば池の中の鯉を撮る場合など、水辺で水中の被写体を狙うと、水面が反射して思うような写真が撮れないことはありませんか?
また、肉眼だととても色とりどりな景色なのに、実際に撮影してみるとなんだか白っぽかったり……。

そんなとき、PLフィルターを使用することで光の反射をコントロールすることができます。

before / afterで撮影できていないため比較対象が無く恐縮ですが、PLフィルターを使用してみた写真の例は以下です。

Kiss X2で撮影した高山植物の紅葉

この写真の発色は、画像加工で出したものではなく、ほとんど撮影時のままです。
空の青さがしっかりと出ながらも、色とりどりな木々の葉がキレイに撮影できているのではないでしょうか。

購入する場合、PLフィルターと、サーキュラーPLフィルター(C-PLと表記される場合もあり)があります。
オートフォーカスなどに悪影響を及ぼさないよう考慮されたサーキュラーPLを選ぶと間違いないでしょう。

画質にこだわる場合、hakubaやkenkoなどの有名カメラ用品ブランドが安心ですが、まずは低コストで試してみたい場合、K&F ConceptやAmazon名義で販売しているものも選択肢として検討してみてもいいでしょう。

NDフィルター … 水の流れなどを幻想的に!

商品写真だけだとPLフィルターと区別つきませんね。笑
滝など、水の流れなどを糸のように表現したい場合に使用するフィルターです。

滝の写真を撮影する際、シャッター速度によってかなり見た目が変わってきます。
(いい写真がパッと浮かばず、5年以上前にコンデジで撮影した写真ですが……)

シャッター速度:速

シャッター速度:遅

上がシャッター速度速め(1/60s)、下がシャッター速度遅め(1.3s)です。

この滝は比較的落ちる速度が速いため、1.3秒くらいのシャッター速度でもそれなりに糸状になっていますが、緩やかな流れの川などを幻想的な雰囲気にしたい場合、より遅いシャッター速度にする必要が出てきます。
ただ、明るい場所で撮影する場合、一定以上にシャッター速度を遅くすると露出オーバーになってまともに撮影することができなくなってしまいます。
そんなときに活躍するのがNDフィルターです。

NDフィルターは、単純に光量だけを減らすフィルターです。
均等に光を遮ることで、色などに影響を与えることなく、明るいところでもシャッター速度を遅くすることができます。

ND4、ND16みたいに、NDnnと数字で表現されており、nn部分の数字が大きいほど減光効果が高くなっています。
最初に何を買うかは悩ましいところですが、個人的にはある程度効果の高いND16あたりがいいのではないかと思います。
「最初はND8がいい」みたいな説もありますが、最近のカメラはISO感度を上げてもかなりきれいに撮影できるので、減光効果の高いND16くらいを持っておく方が、使い方の幅が広くなりそうな気がします。

もしくは、効果を調節できる可変タイプもあります。
同じグレードの製品だと、もちろん固定値のタイプと比べて価格は高くなりますが、任意の減光量を選ぶことができるので、使えるシーンは増えるはずです。

ざっくりですが、以下の方針で選んでみてはいかがでしょうか。

  • 最初から一定の金額を出してもいいと思えるのであればkenkoやhakubaなどの安心できるブランドの可変タイプ
  • そこまでお金はかけたくないけど、品質も求めたいなら安心できるブランドの固定タイプ(ND16やND8あたり)
  • お金はかけたくないけど、どんな強さがいいか判断できないからとりあえず試したいなら格安ブランドの可変タイプまたは複数種セット

安いものだと色むらが出たりするので、本気の撮影には使えませんが、撮影の腕を磨いたり知識を深めたりするためのお試しと割り切って買うなら格安でもアリだと思います。
(僕も、どこまで本気で使うかわからないのでとりあえずお試しで安い可変を買っています)

さいごに

さて、非常に長くなりましたが、カメラを楽しむ上で揃えていきたい様々なアクセサリーを、必要度とともに紹介してみました。

基本的な判断基準としては、「高級品として大事に飾っておくのではなく、せっかくなので安心して使い倒しながら撮影の楽しさを知っていく」というスタンスです。
人によって考え方は異なると思いますが、僕はカメラは使ってナンボだと思いますので、多少乱暴でも安心して使えて少しずつ楽しさの幅を広げていけるような順番でアイテムを紹介しています。

充実したカメラライフを歩んでいただく上で、この記事を少しでも参考にしていただけたのなら幸いです!

コメント

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